肉体は意識を持って自身の肉体の修復をする

プロローグ


 私はある日、右手の小指の爪の先端が裂けていることに気づきました。(写真-1)

 爪が生えてくる根元からもう既に割れ始めているようでした。

 爪の先端では、左右に避け、裂けた隙間は、少し爪が伸びた状態では、1mmくらい有るように思えました。

 また、割れた左右の先端部分の上下各々が、更に二枚に剥がれるようにも裂け、上の部分を引っ張ると薄く剥がれるような感じで剥けるようになっていました。

 写真の爪は、根元から2~3mmは、割れが見えない状態になっておりますが、これは改善が見られるようになってから、初めて写真を撮ろうという思いになって撮った物で、最悪の状態では、爪の根元の指から生え始める、その根元から割れ(傷/筋)が見える状態でありました。

 当然のことながら、髪の毛を洗うときや服を着るときなどに、髪の毛や糸くずがその裂け目に引っかかって仕方がありませんでした。

 仕方なしに、髪の毛を洗うときなどは、小指を浮かして、髪の毛に触れないようにして洗ったりもしました。

 ネットで調べたところ、この症状は、爪が縦に裂ける爪甲縦裂症(そうこうじゅうれつしょう)と言うそうです。

 発症のメカニズムは分かっていないそうですが、一番多い原因としては、爪を作り出している根元の部分を何かにぶつけた場合などに、正常な爪が作られなくなることがあるそうです。

 私は、小指をぶつけた記憶もないのですが、爪が根元から先端まで伸びるには数ヶ月も掛かるので、もし小指の根元をぶつけていたとしても、余程のことがない限り、記憶など持っているはずがありません。

 私は、もし物理的原因がそうであったとしても、本当の原因は決してそうでは無いことを実感しておりました。法を学ぶ者にとっては、当たり前のことでしょう。

 ともあれ、医者は、ステロイドという薬を爪に塗って様子を見、根元から正常な爪が生えてくるか否かを観察するそうであります。

 それでダメな場合は、治療法は無いそうであります。

 私は端から、医者に掛かる気はありませんでしたので、爪の意識に働きかけることを考えました。

 私如き心のレベルの人間の働きかけを、果たして肉体意識、爪の意識が聞き届け、修復に向かってくれるのか、全くと言って良いほど、自信はありませんでした。

 にもかかわらず、私の選択肢は、肉体意識、爪の意識に働きかける、お願いをする、それしか有りませんでした。

爪の意識に働きかける

 丸山弘先生は、次のような言葉をかけて、肉体意識にお願いをするようにお導き下さっていますが、この言葉はずっと最近になってから「ひかり」誌の中で見つけたモノをアレンジしたもので、爪の意識に訴えかける時点では、このイメージは持っていたものの、もっともっと我流の言葉でのお願いになっていたと思います。

 『私の肉体細胞意識よ、爪の意識よ、いま私の爪は、先端が裂け、髪の毛や衣服が引っかかったりして、日常生活にも支障が出るような状況になってしまっています。

 この状況は、当然のことながら、私の思いと行いが創り出してしまったモノであることは、法を学修させていただいている私としましては、十分に認識しております。

 いま反省をさせていただき、心に浮かんだ誤った思い・行いは、その事柄が本当の原因であるか否かは定かではありませんが、改めさせていただく積もりでおります。

 もし、他にも気づけた事柄がありましたならば、当然のこととして、改めさせていただく所存であります。

 つきましては、肉体細胞意識よ、爪の意識よ、私の思い・行いの不調和により、爪の不調和を呼び込んでしまいましたことを、深く深く、心からお詫び致します。

 どうか私の今生での肉体修行に協力するために、肉体意識よ、爪並びに関係する諸器官の意識よ、この爪の不調和を正常に戻すべく、ご協力をお願い致します。
あなた方は復活し調和してください。神のみ心のままに活動してくださるように、お願い致します』

 「光の器を」の拝読、「心行・祈願文」の拝読後の、心が落ち着いている状況で、このお願いをさせていただきました。

 このお願いは、一回のみにしようと、私は決めておりました。

 効かないから、物乞いのように何度もお願いをするとか、暫くたって効果が見られなかったらその時点で再度お願いをするというようなことは、全く考えておりませんでした。

 二度三度お願いをするから届くとは到底思えませんでしたし、私のようなレベルの人間のお願いを、天は、肉体意識は聞いて下さるのだろうか、ダメならそれはそれで仕方がない、恐らく医者に行くことはないだろうが、この状況との共生を図るしかないのだろうという思いで居りました。

改善の兆候

 一週間ほどが経過しました。

 一週間の間、爪を全く見なかったわけではありません。むしろ、気になる度に見ていましたので、日に何度も見ていたことでしょう。

 改善は全く見られませんでした。

 見る度に、『ダメだな』『良くなる兆しは無いな』とほぼ、諦めの思いを持っていたことと思います。

 私の心のレベルでは、私の意識が肉体意識に届くことはないのか、という思いが致しました。

 しかし、そんなある日、心行祈願文の拝読時だと思いますが、『私が気になる度に爪の割れている状態を確認しているので、その割れているというイメージが、現象化して現れているのではないか? 毎日目にすることがなければ、修復が始まるかも知れない』という思いが湧き上がってきました。

 昔、吊り下げてある額を落として足の親指の爪が欠損したとき、いつまで経っても、爪が伸びるとその欠損した形になってしまうので、自分の意識が作用していると思い、包帯をして目で見ることができなくしたとき、爪が正常になったという経験があったため、このことを思いついた、いえ、守護・指導霊様が思いつかせて下さったのだと思います。

 私は、直ぐさま、小指の縦方向に絆創膏を貼り、その上から直角に(横方向に)絆創膏を貼り、絆創膏がずれないように、そして爪の割れている状態を目視できないようにしました。

 2~3日、絆創膏を取り替えないと臭いを発するようになるので、そのたびに絆創膏を貼り替えました。張り替えるときも、爪の割れが目に入らないように気をつけました。

 一週間ほどがたちました。

 絆創膏を剥がし、風呂に入った後の写真が、冒頭の写真です。

 根元から2~3mm、縦の筋は薄く入っていますが、明らかに、割れがなくなっていることに気づきました。

 何とも言い様のない感動が湧いてきました。

 偉大な主・高橋信次先生に、お礼を申し上げました。

 守護・指導霊様にお礼を申し上げました。

 そして肉体意識・爪の意識に心からお礼を申し上げました。

以後の経緯

 以後、不定期ではありますが、爪の写真を撮りましたので、下記に時系列に並べてみます。絆創膏を貼り始めた日を基準に、日数を計算しております。


   約一週間後       約45日後        約65日後
 (冒頭の写真と同じ)  

  

   約75日後        約90日後        約120日後
  

 120日、約4ヶ月が経った時期には、先端の爪の割れを気にすることも無くなり、それまでは少し爪が伸びると切らないと引っかかるので、頻繁に爪切りをしておりましたが、この頃には引っかかりは全くなくなり、爪も一週間に一回くらいの頻度で切れば良い状態にならせていただきました。

『肉体に意識あり』は、正法の専売特許では無く、科学でもその一端が報告されている

 私は法を学ばせていただき、まだまだよちよち歩きではありますが、心が純になれば、肉体細胞意識に思いは通じると信じております。

 どの程度に純になればそうなるのか。

 恐らくは、偉大な主・高橋信次先生の仰る“心の窓が開ける”というレベルがバロメーターではないかと思っておりますが、私の場合は、心の窓が開けるというレベルには、まだまだ『日暮れて道遠し』の段階だろうとは思っております。

 さて、肉体に意識などあるのだろうかと、思われる方もいらっしゃるかと思いますが、偉大な主・高橋信次先生は、人の胃腸の意識や、ご自分の内臓や心臓の意識と会話をしておられることが、ご著書やご講演に、その実証として残されております。

 が、しかし、これは正法のみの専売特許で、正法を信じなければ、あり得ないことと一笑に付されることなんでしょうか?

 否であります。

 何と、公共放送とされているNHKの放送で、その報道が為されております。その放送時期は、何と1990年のことでありました。

 その動画の要約(文字起こし)の一部を下記に抜粋致します。

 『身体の血中酸素濃度は通常94%~95%以上なのですが、何らかの理由(例えば3000mの高地に行った場合など)で血中酸素濃度が下がると、全身の臓器に酸素が十分に行き届かなくなります。

 ぼんやりした状態になるだけでなく、程度がひどかったり長時間に及んだりすると、臓器障害が引き起こされます。

 当然、脳や心臓に重篤な障害が起こると命にかかわることになります。

 血中酸素濃度が低下すると、直ぐさま腎臓が反応します。

 他の臓器に、酸素が欲しいというメッセージを伝える物質を放出します。

 このメッセージ物質は、血液に運ばれて、骨に入り(骨には血管が出入りする穴があります)骨の中で作られている赤血球(酸素を運ぶ)の増産が始まります。

 赤血球が増えることによって、全身に、より多くの赤血球、即ち酸素が届けられるようになり、血中酸素濃度が改善されるようになります。

 (アスリートが高地トレーニングを行うのは、環境(高地)的に血中酸素濃度を下げ、その状態で赤血球を多く(酸素濃度を増や)し、激しい運動に耐えうるようにするためであります)

 これは一例で、全ての臓器が各々独自のメッセージ物質を放出していることが分かってきました。

 例えば、『ご飯が来た』『エネルギー十分だ』『酸素が欲しい』『鉄分が欲しい』『リン足りています』『栄養が欲しい』『血圧を上げよう』等々。

 体内に、情報のネットワークがあり、臓器同士がいわば、会話をしていることになります。

 更に、血圧を監視し、コントロールするのも腎臓の仕事であり、血圧が低いときに「血圧を上げよう」というメッセージ物質を放出すると、全身の血管が収縮を始め、血圧が上がるという仕組みです。

 また、心臓が疲れたというメッセージを出すと、腎臓は血中の塩分量を減らし(血液がサラサラになる)血圧を下げ、心臓の負担を下げる働きをします。

 このように、腎臓はこのメッセージ物質の量をコントロールして、血圧を絶妙にコントロールしています。いえ、血圧だけでは無く、血中の成分(塩分、カリウム、マグネシウム等々)の量などもコントロールしている血液の管理者と言えます。

 しかし、コントロールするための判断は、他の臓器からの要請(メッセージ物質)に従ってコントロールをしています。

 まさしく人体臓器の一大ネットワークで会話を交わしながら腎臓が中心になって調和を保っているのが人間の身体ということが出来ます』

 このNHKの放送は、「NHKスヘ゜シャル-人体」シリーズで、7回に分けて放送されており、現在も若干はネットに残されているようですが、上記の冒頭の「血中酸素濃度」の部分だけを抜粋した動画のURLを記載しておきますのでご参照下されば幸いです。

 さらに、NHKの放送そのものを見たいと仰る方は、ネットで探すか、NHKでは有償で販売しているようであります。
http://huuhu-no-tyouwa-to-kosodate.link/wp-content/uploads/2023/01/NHKスペシャル-抜粋-酸素が欲しい.mp4

 驚異としか言いようのない人体の組織や構成、神の偉大な創造力のほんの一端を、人類は見つけ始めたのでしょうね。

結言

 今回のこの出来事は、私の意識が、心が綺麗になった、曇りが無くなったが故であるということではないことを、私は当然のごとくに実感しております。

 では何故に、このような現象が起こったのか?

 恐らく、肉体意識(爪の意識)が私の思いをキャッチしてくれたのでは無く、天上の守護・指導霊様が、今の進む道をまっすぐ進め、もっともっと精進しろと私に伝えるために、天上から私の肉体意識に働きかけて、奇跡をお見せ下さったのではないかと思っております。

 従って、このような奇跡は恐らく、今の意識状態のままのレベルでは、二度と起こらないのでは無いかという思いがしております。

 当然、必要に応じて、守護・指導霊様は、手を差し伸べて下さることはあるでしょうが、このような奇跡ともいうべき現象は起こらないだろうという気がしております。

 『心が純になれば、肉体意識に働きかけることはできるよ。肉体意識だけで無く、他の動物にも、植物にも、はたまた人様の肉体意識とも意識を通じ合わせることはできるよ』ということを、体験としてお教え下さったのでは無いかという気がしております。

 このことを心に刻み、願わくば心の窓が開けるレベルにまで、心の曇りを取り除き、心を磨きたいと思っております。

 守護・指導霊魔様、これからも最大限の努力をする所存でございますので、今後とも、何卒のお導きをいただけますように、お願い申し上げます。

 偉大な主・高橋信次先生、有り難うございます。有り難うございます。

 守護・指導霊様、有り難うございます。有り難うございます。

 ご協力下さった肉体細胞意識よ、爪の意識よ、有り難うございます。有り難うございます。

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