童話-『お母さんの愛』を、童話集に追加させていただきました
童話集の第三作目ということになります。
私たちの多くの人は、多かれ少なかれ、父母に対して、何らかのわだかまりを持っているようです。
そんなものは何もない、と思っているような人でも、潜在意識下に、恨みや寂しさ、悲しみや苦しみ、人様々でしょうが、色んな思いを心の奥にしまい込んでいる人が多いようです。
でも、我々人間の出生の原点であります父母、この父母を原点として全ての人がこの世に生を受けます。その原点に対して何らかの歪んだ感情を持っているということは、その人の出生以降の人生も歪んだものに成らざるを得ないのではないのでしょうか?
○例えば、日本の港からアメリカに向かって船で一直線に行こうとした場合、角度が3度でも5度でも狂っていると、アメリカに着くことは出来ません。スタートが歪んでいると、思い通りの方向に進めない、これと同じです。
そういう意味合いからしまして、この童話は幼い光輔君に対するお祖母さんのお話という設定になっていますが、若い方から、お父さん、お母さん、ひいてはお祖父さん、お祖母さんに至るまで、お読みいただき、自分の出生の原点である父母の愛ということに思いを巡らせていただきたいものだと思っております。
子を愛さない親はいない
「子を愛さない親はいない」と言われています。
然り、と思います。
しかし残念なことに、愛し方を知った親も又、皆無に近いのではないかと思っております。
従って、愛するが故の怒りや強制、脅しや暴力が横行してしまうようです。
考えてみて下さい。隣の家の子供が悪事を働いたところで、こちらの家のお父さんは、怒り心頭に来ることはありません。
でも自分の家の子供が悪いことをしたら、何としても矯正しなければならないとか、暴力に訴えてでもやめさせなければならないと思ってしまいます。
これは悲しいかな、愛する方法を知らないが故の、そして愛しているが故の思い、行動なのです。
しかし子供は、親の心の底にある愛に気づくことはなく、表面に現れた姿、例えば怒りの言葉であるとか、手を振り上げた姿だけを取り上げ、自分の親はこんな親だと決めつけてしまいます。
きっとここら辺りに、親子の断絶、家庭の不調和の原因があるのではないのでしょうか?
童話「お母さんの愛」をお読みいただき、自分のご両親のことを、今一度素直な気持ちで振り返ってみられませんか?
先ほども書きましたが、子を愛さない親はいません。
自分の親は別だ・・・、そんなことは100%ありえません。
だって、貴方がこの世に産まれてきたということは、親の愛以外、何ものでもないからです。貴方を産まれさせない方法は、いくらでもあったのですよ。
色々なことがあったとしましても、それらを一旦脇に置いて、素直な気持ちで、自分の産まれて来し方を振り返ってみられませんか?
先ず、『お母さんの愛』をお読みいただけたらと思います。
○そして何らかの感情の動きが見られたならば、親御様の、素晴らしい愛に気づくきっかけになるかもしれませんよ。
○それがあなた様の、幸せへの第一歩となるかもしれません。