前書き
私は以前、「お金について」というブログを三回に分けて投稿いたしました。
『お金について(その1)』
『お金について(その2)』
『お金について(その3)』
ある方から、かなり前に教えていただいた内容を読み返し、ブログに投稿したいと思ったからであります。
実は私は、15年ほど前にも、ブログを投稿していた時期がありました。
その頃の記事を読み返す機会がありましたので、読み進みますと、「このお金について」という記事が「お金に対する不安をお持ちの方へ」というテーマで、既に書かれていました。
読み進む内に、上記の最近のブログより、もっともっと分かりやすい、もっともっと心に迫ってくる内容であると思えました。
15年前の自分はこんなことを考えており、今の自分よりもっと良くお金のことを理解していたのではないかと思いましたが、やはり頭でっかちの理解で、実践の伴わない理解であったのだろうとも思わせていただきました。
しかし、この昔の記事がぐいぐい人の心に響くのではないかと思わせていただき、15年振りに再掲させていただくことにしました。
上記の最近のブログが良く理解できなかった方は、この記事を読まれて、理解を深めていただけたらと思っております。
【お金に対する不安をお持ちの方ヘ:15年前の記事そのままです】
(いま現在、見直すと、若干問題を抱えている内容ではありますが、無修正で掲載し、最後に注釈をつけさせていただきました)
プロローグ
お金に対する不安をお持ちの方が、結構たくさんいらっしゃいます。経済的な困難、例えば会社を辞めるとか、今している商売がうまく行かないとかしますと、どうしても将来が不安になってきます。
私も2002-6/20付けで、今まで、勤めていた会社を退職し、フリーターというか、プ一太郎というか、1ヶ月くらいはのんびりさせていただこうかと思っています。
だから?全く不安がないというと嘘になりますが、これから書くことを教えていただいたお陰で、ほとんど不安が消えてしまっています。
今、お金に困っている方、これからの生活が心配でたまらない方は是非、実践してみて下さい。ハウツーものを書くつもりではありません。
大げさにいえば人生の真理、宇宙の真理を書くつもりなのですが、喫緊の問題として困っていらっしゃる方を念頭に置くと、その方法論に方向が向いてしまうのは否めません。
しかしその内容は、前から言われていることの繰り返しでしかありません。
ただ、お金にもそれが言えるのか!ということになるのだと思います。
お金に意識があるということは信じられますか?
先ず、お金に意識があるという事が信じられますでしょうか?
お金に限らず、全てのものに意識があるという事が理解できますでしようか?
足立育朗(※1)さんが、「波動の法則」という本で、陽子が意志であり、中性子が意識であると仰っておられます。私たち多くの人間が「波動の法則」を入門書として精神世界に入ってきましたが、全てのものに意識があるという事に意識を留めなかったようです。
お金に意識があるという事は、1万円札には1万円札の意識があり、1円硬貨には1円硬貨の意識があるという事です。更には、お金全体の集合意識があるという事になります。
これは逆に考えますと、お金は意識(意志)を持って、人の所に出入りしているという事になります。居心地のいいところにはこぞって集まり、居心地の悪いところには行こうとしないということになります。
こういうことを前提にしまして、皆さんはお金にどんな想いをいつも持っておられますか? お金そのものだけではなく、お金が絡むものごとにどのような想いを持っておられますか?
先ず、お金が好きですか?嫌いですか? お金に感謝していますか? ただの紙切れと思っていますか?
お金をあなたの知り合いの方だと考えてみて下さい。人格化して、お金さんと呼んでみましょう。
お金さんがあなたを訪問してくれたとき、あなたはどのような態度で接していますか? お金さんの意識は我々は感じられません。だから言葉がしゃべれない知り合いと考えてみましょう。
言葉がしゃべれないのでお金さんは、あなたを訪問したとき、何も喋らずに黙って入ってきます。でもあなたはお金さんが入ってきたことは100%解っています。お金さんがあなたを訪問したとき、あなたはどのような態度で接していますか?
お金の効用を理解していますか?
あなたはきっと、何十年も、お金さんの世話になってきましたね。何十年間も肉体を維持してきたという事は、お金さんが食べ物の媒介をしてくれたからですね。お金さんがいなかったら、食べるものも買えず、死んでしまっていたかも知れませんね。
今、どんなお家にお住まいですか? 豪勢であろうが、質素であろうが、そのお家を手に入れるのに、お金さんのお世話になりましたよね。お金さんがいなかったら(お金を借りていても)、その家は手に入らなかった、ですよね。
借家であっても、月々の家賃は、お金さんで払っていますよね。お金さんがいなかったら、そこに住めませんよね。
家だけでなく、家具も、布団も、台所用品も、テレビも掃除機も、時計も本も、数え上げたらきりがないくらい、全てのものをお金さんで支払いをしています。お金さんがいなかったら、一日も生活が出来ないくらいお金さんと縁が深い生活をしています。
そのお金さんに感謝していますか?
お金さんにとって居心地のいい家というのはどんな家でしょうか? 一度おいとま(支払いで、出ていっても)しても、また訪問したくなる家(人)というのはどんな家(人)なのでしょうか?
きっと、言葉をしゃべれないお金さんが訪問したときに、「よく来たね。待ってたんだよ」と訪問を喜んでくれる家ですよね。常々、お金さんlこ「ありがとう」と感謝をしている家ですよね。お金さんを愛してくれる家ですよね。
そういう家にはお金さんは喜んで集まってきます。「私を生かしてね。私を上手に使ってね」と。
あなたは如何ですか?
あなたの友達はあなたのお家をよく訪問されますか? あまり来られませんか? よく来られる方はきっと、何度訪問しても、毎日訪問しても、嫌な顔ひとつせず、「いらっしゃい。あなたが来てくれて嬉しいわ」と笑顔で、迎えてくれる家ですよね。
「また来たの?」って、言葉に出さずとも、顔に出ていたら、その友達はきっと、訪問回数を減らしたり、来なくなったりしますよね。無愛想に、何も言わなかったとしても、きっと友達の足は遠のいていくことでしょう。
お金さんも一緒なんです。言葉がしゃべれないから、「そんな顔をしてるから、来ないようにするね」とは言いませんが、居心地の悪い家には行きませんよね。居心地のいい家にしか行きませんよね。
私たちは普段、お金に対してどんな想いを持っていますでしょうか?
私たちはこの世に誕生してから、お金に関して色々な情報を得てきました。大きな傾向としては、お金に執着するのはあまり良くないことだという風に思ってきました。
これは言葉通り受け取ればいいのに、私たちは、お金そのものが余りよくないものだという風に受け取ってしまったようです。特に精神世界に入り込んだ人は、その傾向が強いようです。
お金に困ったとき、そのお金をくれたり、貸してくれた人には感謝するのに、お金そのものには何の感謝もしないのが普通です。お金に意識があるなんて事を考えたことがなかったのですから、それは仕方がないことなんですが、本来はお金そのものに感謝するのが理の当然ですよね。自分の意志で来てくれたんですから・・・。
さて、お金に対して普段持っている想いが大事、感謝が大事ということが解りました。それで、は皆さんは普段お金に対して、どのような想いを持っておられるでしようか?
無意識に、何の違和感もなく普段喋ったり、思ったりしていることが、あなたのお金に対する想いなのです。ここでも想念観察が出来ていないと、これから先に進めないのがお解りと思います。
多くの方が「お金は有り難いけど、贅沢しないでも食べていけたらいいわ」とか、「お金なんかなくっても生きていけるよね。心が大事だよね。お金は困らない程度にあったらいいよね」と思っていたりします。「早く物々交換の時代になったらいいのに(※2)」とか、「お金で困っているから、早くお金のない世界に住めたらいいのに」等々、数え上げるとキリがないほどです。
これらの想いに感謝の心がありますか? 愛の心がありますか?
お金さんがあなたの所に集まってこないのは、お金さんのせいですか? 社会のシステムのせいですか? 会社のせいですか? 経済のせいですか? いま日本が不況のせいですか?
否! 一切は自分が発する想いです。あなたは創造主(※3)です。このことをもう一度思い返して下さい。あなたは自分が想うこと、言葉に発することで全でを創造しています。お金に関しても例外ではありません。感謝するどころか、お金の存在を否定したり、嫌だ嫌だというエネルギーを発していたら、お金が集うはずがありません。その集わない世界をあなたが自分で創造しているのです。
人間の言霊の具体例
「食べていけたらいいわ」という言霊は、食費を1ヶ月せいぜい5万円程度としますと、「5万円以上のお金は来なくていいよ」と言っているのと同じ事なのです。
この話を聞いて、「食べていけたらいい」という事は、「光熱費も払い、家賃も払い、今の生活レベルを維持するという意味なんです」と言ってみても後の祭りで、宇宙はあなたの言葉通り、言霊通りを実現しようと動いてしまいます。
当然お金さんは、「あっ、そう」と、嫌われてると思って近寄ってきません。「あの人の所には行ったらあかんぞ。5万円以上行くと、追い出されそうだぞ」ということになってしまいます。
財布のお金さんも「逃げだそう、逃げ出そう」という意識波動を出し続けます。「他の人の所へ行こう。自分を受け入れてくれるところへ行こう」と、入ってきたお金さんも何かしら出ていってしまうようになります。
仲間違に対しても、「あそこに行くと、ろくなことはないぞ。あそこに行くのはやめよう」と。言葉通りが実現します。お金に関することに限らず、言霊には十分注意することが必要です。
ではどうすればいいのか? 次のような方法をお奨めします。これは飽くまでも一例ですので、自分に合った方法を実行されたらいいと思います。
先ず、お金に意識を向けなかったこと、お金をないがしろにしてきたことなどを、瞑想の中で反省し、お詫びして下さい。自分が間違った想いを持っていたことを謝って下さい。これがスタートです。仲直りするためにはこれが大事な要素となります。
次いで次のような言葉を自分の実感となるまで、何回でも瞑想の中で繰り返されるといいと思います。
『お金さん、私の所には、いくら入ってきてくれてもいいよ。私の所に入ってきてくれたお金は、有効に使わせていただきます。そして自分のためだけでなく、もし困っている人がいたら、その人たちを助けるためにも使わせていただきます。本当に無駄なお金は使いません。
もし今必要がないと思ったら、銀行に貯金したりしますが、時期が来て必要だと思ったら、喜んであなたたちを使わせていただきます。
私はあなたたちを愛しています。感謝しています。お金を有効に使えるようにしたいと思っています。私の愛の心、感謝の心を受け取って下さった方は、どなたでも、いくらでも入ってきて下さい。いくらでもどうぞ、私の所に集まってきて下さい。
お金さん、ありがとうございます』
このように心から思えるようになりますと、お金は喜んで入ってくるようになります。お金を支払うときには、「ありがとう。また皆さんに使われるといいね」と喜んで支払いますと、また仲間を連れて来てくれるようになります。
言葉を心に落とすことが必要
次いで注意点をいくつか申します。
・感謝と言いましても、口先だけでは集まっては来ません。感謝の言霊、愛の言霊を心から発する。その心が本物であれば、お金は自然と集まってくるでしょう。
しかし、最初から十分な実惑を伴って感謝や愛の言葉が発せれるものではありません。最初は形からでも止むを得ません。スタートを切らなければ何も始まりませんから。
そして心の底から愛と感謝の言霊が発せれるようになって下さい。
・お金を自分の所に留めるエネルギー、お金に執着するエネルギーは、お金を遠ざけます。
恋人同士でも、片方が異常に執着すると、もう片方は逃れよう、逃れようとします。それと同じで、自分の所に引き留めようと思ったり、執着したりしますと、お金は近寄ってはきません。
・念力宜しく、「お金、来い、来い!」という想いも執着の想いと一緒です。
「あそこに行くと出られなくなるぞ」という想いをお金に抱かせることになります。只ただ、お金を愛し、感謝するようにして下さい。
・一万円札は好きだけど、一円硬貨はどうでもいいという想いは、受け入れられないことはお解りですよね。あなたの家族の一人を受け入れてくれない方とは、おつき合いしづらいですよね。
・皆さんも同じと思いますが、調和している方はすぐに好きになれますが、不調和な方はなかなか好きになれませんよね。お金も一緒ですよ。
調和している方、円満な方が、愛や感謝の言霊を発するとすぐに集まってきますが、不調和な方がその様な言葉を発されても、不調和エネルギーが同時に発せられていますので、それが敏感にキャッチされてしまうことになります。
当然調和されていないと、人のために使おうという想いも起きにくいですよね。家庭も、会社も、グループでも調和が大事です。
・お金も私たちと全く一緒と思って下さい。愚痴や不平不満が多い人は嫌いです。集まって行こうとしません。
お金もエネルギーですから、人の役に立とうというエネルギーですから、その様な人の所には集まりますが、そうでないエネルギーを発する人の所には集まりにくいのです。
・このようなワークをやり続けている最中に、経済状態がなかなか好転しない場合は、自我君が騒ぎ始めます。
「こんなことしていて本当によくなるんか?」とか、「全然よくなんかならないじゃない。そんなことよりもっと現実に働きかけないと駄目なんじゃない?」とか、いろいろ騒ぎ始めます。
その様なときは、その想いをじっと見つめ、流して下さい(想念観察の基本です)(※4)。
あまりにしつこいときは、エネルギーワークをして下さい。この大騒ぎする自我君と一体となってしまいますと、元の木阿弥で、ずっと不安な日々を送ることになります。
経済に不安を感じておられる方はどうぞ実践してみて下さい。お金に困っておられない方も、どうぞお金さんに感謝の心を忘れずにいて下さい。
愛と感謝の心がいつも、あなたの友でありますように。
一一一2002.6.23一一一
注釈
※1:足立育朗氏著「波動の法則」:アマゾンなどの古本販売を見ると、2007-3月発行となっています。恐らく、重版が重ねられていたのではないかと思います。私がこの記事を書いたのが2002-6月ですから。
※2:この頃の精神世界の片隅では、近々、お金がなくなって、心の通い合った物々交換の世界が来るというような説が一部の人には信じられている時代でありました。
※3:創造主:この頃、私は創造主という言葉をよく使っていました。一つは、全知全能の創造主たる神の分身分霊であるから、人間もまた、創造主であるという意味合いと、人間の想念はものをつくり出す能力を持っている(これこそ神の創造能力なのですけれども)という二つの意味合いから、創造主という言葉を使っています。
※4:じっと座したままで行動は起こさなくても良いと言っているのではありません。
自我のあたふたと焦る思いに翻弄されて、アテもなく仕事を探し回ることを戒めているのであって、これと思える仕事があったり、紹介を頂いたと思えるときは、素直に行動を起こすことが大事でしょう。
『自我に翻弄されている人は、自分で一生懸命になって、自然の流れをせき止めていて、自分で何とかしようと思っているから苦しいんです。それを自分ではなくて、自分の思い(自我の思い:自分で何とかしなければという思い等)を一つずつ外したときに自然に流れて行くわけです。
そういう心を作っていかないといけないわけです』
この、昔に書いていたエネルギーワークとは意味合いが全く違うことになります。
というよりは、エネルギーワークだけでは、根本解決にはならないのだと、今は思っております。
心の中に怒りや妬み等の悪想念を一杯詰め込んだままでは、何をしても心は浄化されません。根本の心をきれいにする、素直にすることが必要なんだとお教えいただいています。
『心をクリアーにする、クリーンにする、そのために、いつでも神仏に針を合わせるようにすることが大事です。
針を合わせるとは、お祈りすればいいんです。いつも有り難うございますとか、今日もこうして生かさせていただいてますとか、その思いで過ごすということです。
そうして自分の心の思いが素直になったとき、自然の流れ、神の愛の波動が自然とあなたを良い方向に導いて下さるということです』と。