軒下の蜂を追い出す・・・蚊取り線香、ダメ。木酢液、ダメ。やはり専用の「ハチの巣を作らせない ハチアブスーパージェット」でやっと追放

ハチが軒下に巣を作り始めた

 8月初旬のある日、最近、ハチが飛んでいるのをよく見かけるなと思って、ふと軒下を見ると、何と、ハチの巣がありました。

 寸法は4~5cm。六角形の穴も10個ほどありました。

 ハチの種類はアシナガバチのようです。

 どう猛なハチではないことは、普段飛んでいるのを見ているので分かってはいましたが、いざ、巣を壊されたらどんな反応を示すのか、恐る恐る、2mほどの棒で巣を払いのけました。

 巣の周りに群がっていた10匹ぐらいのハチが一斉に飛び立ってきました。

 私は、棒を放っぽりだして、部屋の中に逃げ込みました。

 時間が経って落ちた巣を見に行くと、一匹のハチが巣から飛び立とうとしていました。卵から孵った赤ちゃん蜂なんでしょうか? 巣が出来て2~3日だと思うのですが、こんなに早く孵化するものなんでしょうか?

 アリが何匹か巣に群がっていましたので、赤ちゃん蜂のために蟻の来ない場所に巣を移動させましたが、赤ちゃん蜂は、巣の外に掴まったままでなかなか飛び立とうとしませんでした。

 しかし、ここからはこのハチの生命力の問題というのは表向きで、どのようにして上げるのが蜂の為になるのかがよく分からなかったので、手を貸すのは終わりにしました。

巣がなくなったのに、巣のあった軒下に蜂がずっと留まっている

 翌朝、巣のあった軒下を見上げると、依然としてハチが群がっています。

 このままにしておいたらキットまた、巣を作り出すんじゃないかという気がしたので、家の中の安全な場所から、長い棒でハチを払いのけました。

 でも、残念ながら、一度は飛び立っていっても、小一時間もすると、また、戻ってきていました。

 今度は、ヒシャクで水をかけました。

 命中すると、一斉に飛び立ちましたが、その日の夕方には、同じ場所ではありませんが、同じ軒下の一番端に群がるようになりました。

 追い払う方法が見あたらないので、暫くそのままにしていたある日、ふとそのハチのいる軒下を見上げると、何とまた、小さな巣を作り始めていました。

 オレンジ色の丸印部が最初に巣を作っていた場所。
 赤丸印部が、移動した後に巣を作り始めた場所で、拡大部の左下部の白く見えるところが巣で、ハチが一匹とまっており、他のハチは巣の右上部の軒下に張り付いています。

 私は、ハチが憎いわけでもなく、意地悪をしようなどと思っているわけでもないんですが、そこに巣を作っても壊されるだけだから、他の場所に移って巣を作って欲しいという気持ちしかないんですが、なかなかこの思いはハチには伝わらないようです。

 「ごめんね」と心の中で詫びながら、また、その小さな巣を払い落としました。今回はまだ、穴が4~5個しかない小さなものでした。

 巣がなくなっても、前回同様、ハチは同じところに留まり続けています。

 さて、どうしたものか、ハチとの闘いではありませんが、知恵比べというか、如何に殺傷せずにハチを追い払うことができるか、ハチを他の場所に移動させることができるか、試行錯誤が始まりました。

巷のハチ対策を試す・・・その1・・・蚊取り線香

 まず最初に試したのが、蚊取り線香。

 妻から、NHKで「ハチが嫌がって逃げていくと放送していた」との情報を得て、ネットで調べてもそれらしい記事もあったので、早速実行に移しました。

 蚊取り線香を針金に結わえ、最後の燃え残りが落下しないようにして、トユ受けに紐で吊し、蚊取り線香がハチの集団の真下に来るように別の紐で引っ張り、線香に火を付けました。

 暫くすると、ハチが一匹、二匹と飛び去っていきました。

 一時間もしないうちに、全てのハチが、蚊取り線香の臭いが嫌とみえて、居なくなってしまいました。

 なかなかの効き目だと思っていましたが、翌朝、その軒下を見ると、また、10匹弱のハチが帰ってきていました。

 再度、同じことをしましたが、線香が煙を出している間は逃げていても、線香が燃え尽きるときっちり、帰巣本能宜しく全てのハチが戻ってきているようでした。

 蚊取り線香に、永続的な効能はなしと断定し、別の方法がないかをネットで探しました。

巷のハチ対策を試す・・・その2・・・木酢液


 多くの人が効果を認めていそうなのが、木酢液でした。

 元々、農作物用に木酢液は手元にあったので、布をそれに浸し、棒の先にくくりつけて、ハチの止まっているところにこすりつけました。

 異様な物体(木酢液のついた布)が近づいてきたので、ハチはびっくりもしたのでしょう、逃げて飛び去っていきました。

 ハチが近くにいない間に、たっぷりと木酢液を軒下のハチが止まっていた辺りに塗りつけました。

 しかし・・・、これもダメでした。

 翌朝には、前日と全く同じ状況に戻っていました。

 棒の先に布をくくりつける方法は、いくら温和しいハチとはいえ、近くを飛ぶと恐怖心も出てくるし、布でこすりつける程度では効き目がないのだろうと思い、水鉄砲で木酢液を飛ばすことを考えました。

 水鉄砲も孫用に買っていた物があったので、それに木酢液を入れて噴射しました。

 ハチ本体にもかかってしまいましたが、ハチは弱ったりするようなこともなく、元気に逃げていきました。

 ハチがいなくなった軒下に、これでもかというぐらい木酢液を噴射しました。
 でも、これも、全くと言っていいほど、効き目はありませんでした。

 最初の段階で、水をかけたときに逃げていったのと何が違うのかというぐらい、翌朝は全く同じ状況、元の木阿弥でした。

 ここでネット情報を見返しました。ネットに、さも本当らしく掲げている人は、自分で試したことを書いているのか、と思って。

 そして、次のような表示が横行していることに気づきました。

 『薄めた木酢液を、ハチに来てほしくないところに置くだけです。これだけで、全然、ハチが寄ってこなかったとか

 とか!」ってどういうこと?!と思いましたが、原液でもダメなのに、直接かけてもダメなのに、自分の経験を書かない人のブログって、こんなモノなのかも知れませんね?

 でも、自分で試してもいない情報を、さも本当らしく記事にする、こんなことが横行すると、そのブログの投稿者が、他の記事まで見向きもされなくなってしまうのではないのでしょうか? まあ、老婆心かも知れませんけど。

【追記・・・2017-9/19】
 この投稿をして10日ほど経った頃、全く別の軒下に、また10匹ほどのハチが群がっているのを発見しました。恐らく前のハチの群れが、住居を変えようとしたのだと思いますが、まだ、巣を作るまでには至っていませんでした。

 この時点では、次項に記載のハチのスプレーは使い切っていましたので、やむなく、木酢液の水鉄砲を使いました。木酢液しかなかったので、かなり念入りには使用しましたが、ハチは、その軒下から逃げていって、二度と戻ってくることはありませんでした。

 これからは私の推測ですが、一旦巣を作ってしまった場所は、やはりハチにも愛着があり、木酢液程度では離れられないのでしょうが、巣を作る前の場所は、それ程の愛着がなく、木酢液の強い臭いの所を住み家に選ばなくても良かろうと、ハチが離れていったのではないかと思われます。

 木酢液の効果は、全くないということではなく、ハチの愛着のある場所には効きにくいということではないかと思われます。

 以上、修正というか、追加注記させていただきます。

最後の手段・・・ハチが近づかない殺虫剤を購入

 元々、私は、ハチを殺傷するつもりはありません。

 獰猛と言われているスズメバチなら、考え方も変わってくるかも知れませんが、比較的温和しいアシナガバチを、傷つける気持ちは毛頭ありません。

 やはり神から与えられた命を、人間が危害を加えられる場合は別としても、人間が殺傷する権限など、与えられているはずがないと思うからであります。

 とはいえ庭の軒先にハチが飛び回られるのはそんなに気持ちが良いものではありませんので、出て行っていただきたい、引っ越していただきたいという思いしかありません。

 最後の手段は、ハチの殺虫剤を、前述の方法などで一旦追い払っておいて、ハチの居ないときに噴射しておいたら、ハチが戻ってこないのではないかと考えました。

 色んな種類のモノがありましたが、ネットで調べ、この製品を購入しました。購入理由は、事前に吹きかけておけば、ハチが巣を作らないということと、価格が一番安かったからです。

 スーパージェット(アマゾンで777円-送料無料)

 発注翌日には商品到着。早速使用しました。

 木酢液水鉄砲でハチを追い出してから、ハチが群がっていた周辺は重点的に、そして軒下全域に噴射しました。

 「全量噴射に45秒」と書かれていたので、無くならない内に軒下全域をカバーできるように気を使いました。

 強力噴射なので、太陽光に光って、細かな噴射液の粒が舞い落ちてくるのが見えましたので、この薬品が医薬品になっていることと、ハチなどを強力に殺傷するということを踏まえ、噴射液の粒の浮遊している範囲からはすぐに逃げ出しました。

このブログ投稿の日、今日で噴射から約10日、ハチは軒下には一匹もいません

 やはりお金を出して購入するだけのことはあるのでしょう。まだと言うべきか、もうと言うべきか、薬液噴射から今日が十一日目、軒下にハチは一匹もおりません。

 噴射当日、翌日も、そして最近も、軒下の様子を探りに来るのか、ハチがたまに飛来してきます。

 しかし、軒下に潜り込もうとはしません。近寄ろうともしません。

 軒下近くに寄ってくると何事もなかったように、スッと屋根の上に飛び立っていきます。

 この様子を見ていると、恐らく、ハチはもう、この軒下に、少なくとも今年は巣を作りに来ることはないような気がします。ネットでの情報では、効果は一ヶ月半ほど保つと書かれていましたので。

 しかし・・・・

この噴射に付随して悲しい出来事が・・・

 この軒下から水平距離で約1m離れたところに池があります。家の壁からは1.5m程離れていますが、軒の先端(写真の右側ですが、軒は写っていません)からは1m程度の所が池の端で、そこから大きさ1m程の池があります(赤い印の部分)。

 高さ的には軒から3m程度の高低差があります。

 その池にメダカを飼っていました。今年生まれた子メダカ、赤ちゃんメダカを入れると、20~30匹ぐらいは居たと思いますが、そのメダカたちが、ハチ用の薬液噴射の翌日、全滅してしまいました。

 考えられる原因は、この薬液を噴射したとき、霧状の粒子のようなものが太陽光に反射して浮遊しているのが見えました。

 私はいち早くその粒子群からは逃げましたが、その粒子がゆっくりと下に落下し、軒下の地面や池を覆っていったのでしょう。

 こんな程度でメダカが死んじゃうの、という気がしましたが、それ以外に原因を考えることが出来ません。

 何という殺傷力。

 こんなものを人間が造って良いのかという気がしましたが、必要な方もいらっしゃることでしょうから、使い方は、本当に気をつけないといけないと、心底から思いました。

 この薬剤の注意書きを読み返しますと、『①人体への影響がある場合がある。②車などの塗装に影響が出る場合がある。③植物に影響が出る場合がある』とは書かれていましたが、蜂以外の他の動物に影響が出ることは一言も書かれては居ませんでした。

 更に、医薬品と銘打っていても、こんなに簡単にネットで購入できるのも如何なものか、使い方を一歩間違えると大変なことになってしまうというような感慨を持ちました。

 このような薬品を購入するときには、パソコンの個人認証などでよく言われている二段階認証のような、少なくとも使用法を認識しないと購入が出来ないようなことを考えなければならないのではないかという思いを持ちました。

 当然、そんな面倒なことになると困る方も出てくることは理解しますが、知らずに使うと恐ろしい事態を引き起こすということの認識を最低限持った上で、購入するようになって欲しいものだと思いました。

 我流ではありますが、メダカたちの冥福を、池の端で祈らせていただきました。

 高橋信次先生は、己を生かし、他を生かすということを常々言っておられます。両立、全てを生かすということですが、今回は、ハチを生かし、メダカを殺すという片手落ちな結果になってしまいました。

 私の思慮の無さ、メダカたちに思いを馳せることが出来なかったとして、反省しております。

 数日後、ホームセンターでメダカを購入してきました。元気に泳いでくれている姿を見ると、何か、ホッとした気持ちにならせていただけます。

 メダカたちよ、元気に、また卵を産んでおくれ。

 そして蜂たちよ、死んでいったメダカたちの為にも、安全な場所で今生を全うして下さいと、思わずにはおれませんでした。

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コメント

  1. ふじもと より:

    殺虫剤は毒ガスと同じ成分です。強いか弱いかだけ。
    だから貧者の兵器と言われます。殺虫剤が作れる化学力があれば作れるからです。
    毒ガスは、吸い込むと気道がただれ、ふさがれてしまうために、呼吸困難で死にます。(身体に浴びれば皮膚がただれます)
    以前ニュースで見たところでは、気管拡張剤を使って治療していました。
    弱いとはいえ、殺虫剤は吸い込まないようにしないと危ないですね。
    私は喘息なので、気道が絞まって息ができなかったことがありますから、すごく実感できる話です。
    うちもハチが来て、どうしようもないときには殺虫剤を使いますが、できれば互いに距離を置いて共存したいです。庭の花に来ただけなら、ちょっと距離を置いてやり過ごします。ただ、家にとりついて離れなくなると、仕方ないですねえ。。。。