亀の新しい住処、水槽をオークションで落札したが、キャンセルされてしまった

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突然の来訪の亀の友達を拾ってきて、二匹の亀の共同生活が始まる

 先日のブログ(「小亀の突然の来訪そして同居」)で、小さなミドリ亀が我が家に来てくれたことを書きました。

 ある方がインターネットで、「カメは複数でも、単独でも、そんなことには頓着しない動物」と書かれていましたが、そうなのかな?……親亀の背中に子亀が乗っている絵は、色んな所で見受けられるのに……と思っていました。

 そこで、この子亀の友達になってくれそうな亀が、我が家の近くにある川に捨てられていないかを探しました。何本かの川を探すと、ほとんどの川には住み着いている亀がいることを発見しました。そこで、川岸まで降りて行け、目と鼻の先のカメを見ることが出来る川を探して、ついに見つけました。

 金魚を移すときの網に柄をくくりつけ、それで友だちとなるカメを捕まえに行きました。最初はペットショップで購入しようと思ったのですが、ミドリ亀の販売は、孵化して数ヶ月のものに限られているようで、私が行ったときは販売完了になっていました。

 まだ暖かいと言うより、9月の残暑の時期であったため、亀たちは悠々と泳ぎまくっており、人影を見つけると素早く水中に潜り込みますが、暫く経つと何事もなかったかのように水面に浮かんできます。

 体長30cmを超えるような大きなものから、5~6cmくらいのひと冬を超しただけのような小さなカメまで、20匹くらいが川の水たまりのような所に住み着いておりました。

 出来るだけ小さなカメということで、生まれて一年強の6cm程のカメを網ですくい上げました。我が家に自発的に来てくれたカメよりは1cmくらい大きいようです。

 こうして2匹のカメの共同生活が始まりました。

 しかし、この2匹の亀は、45cm水槽に入れて飼っているのですが、ちょっと狭いのかな?と思うようになりました。私を見つけると、大急ぎで逃げていくのですが、水槽の底や端に頭をぶつけ、痛くないのかと思うくらいの衝撃なのです。特に朝一番の出会いは恐ろしい者に出会ったかのように逃げていくのです。

オークションで、60cm水槽を落札

 そこで、60cm水槽に変えて、ゆったりと生活させてあげようと、オークションで探しました。すぐに適当な物が見つかり、それも思いもかけないような安値、一円で落札できました。近隣で直接引き取りが可能なので、送料もかかりません。

 夜の落札で、翌日、出品者から連絡が来るかと思ったのですが、来ないので、翌日昼前にこちらから取引連絡をしました。

 しかし、出品者からは、ウンともスンとも言ってきません。

 しびれを切らし、更に二日後に、連絡をして欲しい旨の取引連絡をしました。

 それでも連絡が来ません。この辺りになると、「ひょっとして、一円で落札したから、キャンセルするつもりではなかろうか?」という疑念も浮かんできました。

 出品者はリサイクルショップをやっているようで、沢山の出品をしていましたので、最新の評価はいつの出品の物かと調べたら、何と何と、私が落札した同日同時刻の品物が、既に商品が届けられ、お礼の評価がされているのです。

 これはおかしいと、更に翌日(落札からは既に丸四日が経っていました)、「何らかの事情で商品が渡せないということなら、それはそれで仕方がないから、連絡が欲しい」旨の連絡をしました。

 それから更に24時間後、やっと、連絡が来ました。「水漏れがしたので、キャンセルさせてくれ」と。

 私は、何日も連絡をよこさない、同時期の他の商品は取引が完了しているということに、何かおかしいと感じていましたので、半分予想通りであり、「了解しました」とだけ返事をいたしました。

一件落着、毒を食べないということ

 これにて一件落着です。

自分の心が殊更に何かを思わない限り、この入札自体がなかったことと思えば、何も心は騒ぎません。

しかし、「こんな対応はおかしい、ましてや業者であれば、もっと然るべき対応があっただろう」という思いをもって怒りの連絡をすれば、それなりの対応をしてくれたかもしれません。でも、どんな対応をされようと私の心は、私が平静でない分に応じて騒ぎます。穏やかではなくなってしまいます。

 前にも書きましたが、高橋信次先生は、
『どんなことをいわれても、怒りの心、そしりの心、恨みの心、愚痴の心、情欲の心、虚栄の心、増上慢の心などをつくらないことです。つくったときは心の中に毒を飲んだことになり、また新たな苦悩の種を蒔いていることになります』
と、毒を飲む、毒を食べるということを戒めて下さっています。

 これは、前の一件(隣地の空き地のボウボウの草を刈る)を通し、「毒を食べない」ことが心に根付いたか?と、天上の世界からのお試しだったのでは?と思わせていただきました。

前の一件は、騒ぐ心を静めるのに、かなりの時間がかかりましたが、今回は最初から、覚悟というか、心構えが出来ていたようで、直ぐさま「了解!」と思えるように、そしてそのように対応をさせていただきました。

 お試しに対しては、カツカツで、合格でしょうか?

尚、念のために、書いておきますが、後日、やはり引き取り可能な方のオークションで60cm水槽を落札し、今はその水槽で、二匹の亀が暮らしています。前の水槽よりは、ゆったり生活が出来ているような気がします。

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