春は年度替わりの時期
正月が済んだと思ったら、すぐに春。
4月は、新入生のシーズンです。小学生、中学生、高校生、そして社会人。
皆さん、大きな希望や目標、抱負に胸をふくらませて第一歩を踏み出されるんだと思います。
頑張れ!
私は正月に、年頭の抱負なるものを掲げるのが常でした。随分と若いときからしていました。
会社に入社すると、1月4日の初出の日に祝宴が始まり、一人ずつ今年の抱負を言う風潮がありましたので、自然とそのような習慣が付いたのかもしれません。
でも、目標や抱負を掲げることは、強い意志を持ち続けることが苦手な人間にとっては、挫折した目標を、再度立て直して前に向かう絶好のチャンスであります。
正月に年頭の抱負のようなものを掲げたにもかかわらず、いつの間にかその目標すら記憶に残らない哀れな状態になってしまうことがあります。そんなときの4月、会社などでは年度替わりの4月は、まさしく目標再構築のチャンスです。
自然界の草花の生き方
庭の花壇には、3月の後半頃から、昨年から埋まっていた球根の花などが我先にと咲き始めました。雪や霜にさらされながら耐え抜いてきた草花が、やっと自分の出番だと大きく成長を始めました。去年は植えた記憶にないような草花も混じっています。
種から育てる草花や野菜達は、これから種まきです。苗を買ってくることもありますが、矢張り種から育てた草花や野菜には、愛着が強いものを感じてしまいます。
草花や野菜には、自我がないと、高橋信次先生から、お教えいただいています。自我がないから、今年は大輪の花を咲かせようとか、甘いトマトに育とうとかは思わないそうです。
与えられた条件の中で、お日様がさんさんと降り注ぐような環境でなくとも、雨が1ヶ月も二ヶ月も降らないような場所であっても、不満を訴えることなく、その環境の中で精一杯、花を咲かせ、実を作ろうとするそうです。自我はなくても、意識はちゃんとあるそうです。
自我というと、余り良くない意味に捉えてしまいがちですが、人間にはこの自我があるから、家や電車のような物を作ったり、色んなことを想像したり、目標を立てたり、自分が成りたい人間を目指したり出来るんですね。
その自我を野放しにすると、自分中心の弊害が出てくることになってしまいます。自我をコントロールするのは理性だそうです。この理性をキチンと育てないと、子供だとか大人だとかは関係なく、人のことなどお構いなしの人間に育ってしまうそうです。
目標にチャレンジできるのは、人間の特権
話が脱線しましたが、春、4月。草花も、野菜も、大自然も、伸び伸びと大きく育っていく季節です。
私たち人間も、正月に立てた目標を見直し、更なる高みに駆け上げることを目指してみませんか? 目標を掲げてそれにチャレンジできるのは人間の特権でしょう? 他の動植物は、与えられた環境の中で精一杯生きる能力しか与えられてはいないようです。
人間は、更なる高みに向かう意志と能力を与えられています。
更なる高みとは、お金や地位や名誉や学校の成績や会社の業績ではありません。
心の高みです。